同行二人

どうぎょうににんと読むそうだ

そんなことをふと思い出させた人が最近1人いた

そしてふいに思い出したもう1人の人がいた

その人は、あ、追い越しちゃったしどうしようというふうに戸惑いながらも歩みを落とし

さらに一歩をためらいながら歩く者を離さず時に振り返りゆっくりと急な坂を上って行く

不審者かと思ったけれどそうではなかったらしい

あの姿に同行二人の言葉が浮かんだ


そして何かがこんがらがって不理解の輪が広がった気配の世の中の

片隅の狭い空間で1人息を潜めてふと思い出した人

小学校時代のいや、人生で唯一の恩師ともいえる先生のこと

それほどまでの人に私は年賀状の一枚も送ったことがない

苦しかった場所の記憶からいち早く遠ざかりたい一心でなんと今日まで生きてきたのだろう

思い出す光景のすべてが仏のような先生だったことを今頃知った

付かず離れず差別せずいい子も悪い子もすべてに愛をそそぎ平等に扱ってくれた先生

がっしりと仏像のように堂々とした姿で四角いいかつい顔の目は細く優しく

迷いの無い行動と言葉とすべての子供を見る11面観音のような視線と見えない心配りと

いつも気が付くと余計なことを何も言わず答えを強要せずひとこと誉めてただ寄り添ってくれていた

まさに仏だ

同行二人という言葉が心に浮かぶ

見守る、寄り添うというのはこういうことだと思い知る


亡くなったのかな・・・とふと思う

私が忘れていた大事な人を思い出す時、そんなタイミングであることがなんだか多い



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