昨日の自分今日の自分

まるで異なる人物のように

夕べは一緒にいる人の声すら聞こえない都会の喧騒の中でワインを飲み料理をたくさん楽しんでいた

女2人でボトル1本とカクテル数杯おしまいはソフトクリームのデザートとケーキまで頼んで豪勢に

大人飲み大人食いいやしまいには子供のようにケーキとアイスクリームを嬉しそうに無邪気に舐めていた

こんなことをできる身分ではないと自覚はしているけどできるうちにやっとくのが私の主義だ

泣きながら仕事探しをするまでは生きている今を楽しんで生きるための力を蓄積しておけばいい

最終に限りなく近い時間の電車は昼間のように混んでいて

いくつか手前の駅でやっと座れたかと思ったとたん反対車線のどこかの駅で人身事故

そう人の人生はいつどのように激変するかわからない

今を楽しむことが罪だとは思えないし変化の無い今をただただ生きているだけでも罪とはいえない

日付が変る寸前の街は暗くて静かで危険な香りはほとんど無くて私はほんのり自由を感じながら家路を歩く

お気に入りの場所にひっそりと自由に存在するネコすらいないくらい路地には

どこかで寝言を語るカラスたちの鳴き声が聞こえていた

ご機嫌の夜は明けまた新しい一日が始まる

出かける予定の無い秋晴れの気持ちいい風のかすかに吹く日

自分がこの部屋のドアを開け歩き出せばいつだって

ここではないどこかへ行ってここにいる自分とは違う自分を生きることができるのだが

今日は部屋にいてここにいる自分のまま一日を過ごした

台風で割れていた玄関横の寄せ植えを今日やっとビニール袋から鉢に植え替えた

都会に出てきてからずっと一緒に暮らしかなり大きくなっていたガジュマルが

この夏根腐れかカイガラムシのために枯れてしまい

再び芽が出ることを期待して北東起死回生方位に置いておいたのを諦めて

幹を抜き思い切って捨てたその空いた鉢に寄せ植えを植え替えてやったのだ

私の歴史をずっと見てきたガジュマルが消えたことで過去の負の思いも消えただろうか

物言わずともずっと共に暮らしてきた家族のようなガジュマルが消えても私は涙すら流れない

ただひとつの現実としてその出来事をとらえるだけだった

アマゾンの中古で買った本が2冊届き夜には激安ミネラルウォーターが届いた

カリール・ジブラン「預言者」のペーパーバック

山田深夜「ロンツーは終わらない」

北東吉方マウントシャスタの水 私にとって起死回生の気を含んだ魔法の水

本は中古だから印税のお役に立てずに申し訳ない

こちとらも収入激減でかっこつけてなどいられない

200円で買ったアマゾンギフト券とポイントと不足分わずかでこれらがぜんぶ買えたのだから

低収入の内職をちまちまとだらだらと続けて一日を過ごした

社会とのつながりがものすごく薄い自分を自覚している

ブログやらメールやらが唯一の社会とのつながりかもしれない

頼まれもしないし収入にもならない行いをこうしてずっと続けているのだ自分のために

今夜も横溝正史と古谷一行で夜が更ける

面白くない映画を無理に見る必要などない読書をしようたっぷりと

先日訪れたお寺カフェのスタッフが書いた言葉を思い出す

この世には音楽と文学さえあれば平和だろうと

私もそれにはほぼ同感だ

あとはささやかでおいしい食べ物と清らかで甘い水でもあればよい

さて内職に戻ろう


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