JMM 抜粋 大好きな村上龍の言葉

ここしばらく深夜の夜食のおかずにGao動画で中国と韓国の歴史ドラマにはまっていて、ブログもメールもアンケートポイントゲットもみんなおこたっていて、今日の休日友人と近場に藤の花を見に行って夜は少し時間の余裕ができたから、たまりにたまったメールチェックしていてふと読んだ。村上龍さんの言葉。ああやっぱり大好き村上龍。というわけで抜粋してメモしておこうと思う。

以下JMMより抜粋
  ■■ 編集長から(寄稿家のみなさんへ)■■

4/27号より
~ほとんどのテレビ番組やCFは「元気な人」あるいは「元気でいたい人」を対象に作られていることを実感します。しかし、不調が続いているせいだろうと思うのですが、今の日本のような状況で「元気」というのはいったいどういうことだろうという疑問を持ちます。

 以前、「今元気なのはバカだけだ」というタイトルのエッセイを書いたことがありますが、個人的意見として、その傾向がますます強くなっている気がします。元気というのは「心身の活動の源となる力」「身体の調子がよく健康なこと、また、そのさま」(大辞泉)とありました。「そのさま」というのがよくわかりません。つまり「元気な」人は、どういう言動、態度、様子なのか、はっきりしません。

 先日、犬の散歩に行って、登り坂を走っている初老の男性に会い、「いやあ、お元気ですね」と声をかけたら、「実はうつ症状に悩んでいまして、だからこうやって毎朝走るのです」と言われました。坂道を駆け上がっているからと言って、「元気」だとは言えないかも知れないわけです。会食などで、黙っていると、「元気がないな」と言われたりします。わたしとしては単に喋りたくないだけなのですが、元気だとアピールするためには「喋る」ということが重要なようです。

 元気でなければいけないというようなある種の強制力を感じるのは、わたしだけでしょうか。たとえば「日本を元気にするために」などという言い回しをよく目にしますが、元気な日本というのは具体的にいったいどんな状態なのでしょうか。元気の象徴として「笑顔」「笑い声」がクローズアップされることもあります。ただし、意味もなく笑う人、また、ずっと笑っている人は、元気ではなく、明らかに異常です。


4/20号より
~ただ、グループワークには、エネルギーを補充してもらえるというメリットがありますが、煩わしいというデメリットもあります。わたしは基本的に他人といっしょに仕事をするのに慣れていないので、理解を求めたり、意見を異にする人たちを説得したりするのが、ものすごくおっくうになることがあります。あまりにおっくうで、苛立って、発熱するときもあります。そういうとき、小説家という職業を選んでいなかったらどうなっていただろうと、ぞっとします。

4/13号より
~わたしは、小説やエッセイを書くとき、読者を想定しません。読者を想定して書くのはどこか傲慢が感じがします。ただ、もうだいぶ前ですが、次のような読者の感想を目にしました。「親と大げんかして家を飛び出し、バス停でバスを待つ間、村上龍の本を読んだ。自分と同じような考え方の大人もいるんだなと思った。君は一人じゃない、って言われているようで、少し元気が出た」

 その感想を読んで思ったのは、自分は無意識のうちに読者を想定しているのかも知れないということです。それは「若いときの自分自身」ではないかと思いました。未だ何者でもなく、経済力ゼロ、親不孝を繰り返し、未来に明るさが微塵もなく、無力感にさいなまれていたころの自分です。年齢を経ると、どうしても主人公は若者ではなくなり、自分自身に近い年代になる傾向がありますが、それでも「無力感にさいなまれている」人を読者として想定して書いているような気がします。~
現在まわりに溢れている「趣味」は、必ずその人が属す共同体の内部にあり、洗練されていて、極めて安全なものだ。考え方や生き方をリアルに考え直し、ときには変えてしまうというようなものではない。だから趣味の世界には、自分を脅かすものがない代わりに、人生を揺るがすような出会いも発見もない。心を震わせ、精神をエクスパンドするような、失望も歓喜も興奮もない。真の達成感や充実感は、多大なコストとリスクと危機感を伴った作業の中にあり、常に失意や絶望と隣り合わせに存在している。

 つまり、それらはわたしたちの「仕事」の中にしかない。

3/16号より
~定宿のバーは、別におしゃれであるとか、「都会のオアシス」とかではなくて、ごく普通の内装ですが、とても落ち着きます。ホテルのバーというのは、内部的な空間で、閉鎖的な雰囲気のほうがいいし、ポストモダンとかではなく、普通の内装とメニューのほうがいいのです。ジャズだろうがクラシックだろうが、生演奏など絶対にあってはいけません。革張りの椅子とごく普通の木のテーブル、ゆったりとしたカウンターと、控え目で寡黙なウエイターがいれば、それでいいのだと思います。








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